2020年01月09日

処分

 正月感ゼロの乳国にあって、さらに毎日、同じように起きて、なんとなく片付けつつ、似たようなものを食べ、同じペースで暮らしている。荷物を送ることにしたので、持って帰るのを諦めようと思っていたものを、今度はできるだけびっちりと詰め込もうという魂胆で、荷造りに励んでもいた。大きめの箱で6つまで、一箱30キロ以上入れることが物理的には可能なのだが、女所帯では一箱25キロでもなかなかきついものがあるので、どれもスーツケース程度にしか入れることができなかった。もしも地元の輸送会社や郵便局を使うと、一箱500ドル前後もかかるので、それでも格安なのでありがたい。
 最後、洗濯機や冷蔵庫を手放すとなると、空っぽの家では何もできないので、近所のモーテルを予約しての荷物の処分を考えていたのだが、あるときカザフスタン人に、日本の賃貸には家具はついているのか、と聞かれ、そういえば家具付き賃貸というのが乳国にもたまにあるし、残していくことも可能かと大家さんに聞いてみると、もちろんOKだよ!といつもの調子で言ってくれた。
 日本の本は、送料だけで引き取ってくれる人に全部送り、こちらで購入した本は、ロータリークラブの会長さんが引き取ってくれ、事務用品は、手話講師のSueに手渡し、少しずつ少しずつ荷物は減っている。日本ではゴミとして処分するしかないものでも、リサイクルショップに持ち込めるのは本当にありがたい。リサイクルショップの存在と意味合いがちがうから仕方がないのだが、日本では基本が「買い取り」であり、質屋のように品定めされ、店が売れないと思えば引き取ってもらえないのである。だから一方で、日本のリサイクル品はとても質が良い。
 使っている家具や、売れ残っている小さな棚などは、最後にリサイクルショップにピックアップを頼むことにしているので、最後にスーツケース3つと持ち込み荷物だけでなんとかなりそうだとようやく思えるようになってきた。
テレビが売れて、DVDが見られなくなったのは多少不便ではあるけれど、それ以外では荷物が少なくてもほとんど困らない。こちらが夏場で、冬物の衣類や寝具が不要だったり、学校がないのでいろいろ備えておかなくてもよいという事情はあるものの、シンプルな生活の良さを思い出させてくれる。テレビもないので、一日に何度かスクラブルというパズルゲームを子供たちと一緒にするのも楽しい。
 最初で最後の南島の旅行を予定しているので、一度タウランガに戻ってから、処分の仕上げをすることにしている。車を友人が買い取ってくれる予定だったが、変更になり、急遽車に詳しい知人に委託販売をお願いすることになったが、書類手続きも清掃もすべてまかせて、ということでとてもありがたかった。友人を作るのには案外苦労する乳国だが、ちょっと困ったときに相談ができる人脈を作ることは日本に比べると比較的たやすいかも知れない。ただし、大丈夫だよ、問題ない、まかせておけ、ということが若干薄っぺらく、頼りにならないケースも多いのではあるが・・。

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オークランドからネイピアに向かっていた知人が手話の
お茶会に参加。子連れでモーターホームの旅。乳国は
とにかく走って走っての旅行なので、こういうキャンプ
にはむしろ便利。あまり大きく見えませんでしたが、
家族4人のベッドも、シャワー・トイレ・キッチンも
ついていてなかなかいい感じでした。
メンテナンスが大変そう・・


posted by ふにゃこ at 04:49| Comment(0) | 生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月30日

ラストクリスマス

 毎年、クリスマス前から人々が浮足立って、車の運転は荒くなり、人々の動きは慌ただしく、できるだけこもって過ごすようにしていたが、今年は荷物の片付けなどもあり、すっかりこもりきりで過ごした。尤も、食料品の調達は事前に済ませるべくスーパーへ買い物にも行ったり、25日には例年通り友人の(親戚の)パーティに呼んでもらったりして、出かける機会はあった。
 ここ数年、街も店もものであふれ、けばけばしいデコレーションや新しいチョコレート商品が大量に並ぶのだが、なんとなく今年はその勢いがいくらか落ち着いたような印象がある。周囲でも、シークレットサンタがあちこちで行われるのだが、プレゼントの大きさも数量も小さめ・少なめだったし、家庭のプレゼントも、互いにプレゼント交換をするとたくさん準備をしなくてはならないし、不要なものが増えるだけになっているのを多くの人が感じているのか、シークレットサンタ形式にしたところも増えていた。
乳国も、最近になって安い中国製のプラスチック製のおもちゃなどが安く手に入るようになり、子供たちがいろいろなものを一揃い持っているという状況になってきて、またチョコレートも年中食べているので、クリスマスらしいスペシャルなものも無くなってきたような印象がある。
家のオーナーさんは毎年、ワインとチョコレートの箱を持って、メリークリスマス!と顔を見せてくれるのだが、今回で最後だと思うと、寂しくもあった。
 サマータイムもあって、いつまでも日が暮れないこともあり、家や街のライトアップはなかなかそれが光っているところを見ることもないのだが、そんな光景すらいくらか下火になったような気もする。クリスマスは言ってみれば日本の正月で、家族が集って食事を楽しむことは、まだ日本のような形で消滅してはいないので、正月には親戚で集まった記憶のある自分には、懐かしく、うらやましくもある光景である。私の世代から上の人達は、オンラインでつながるということに積極的ではないし、若い世代はオンラインではつながっても、リアルに訪問し合うということに積極的でないので、その間を取り持っていかなくては世代間のつながりは途絶えてしまいそうだ・・。
 ともあれそのような、もうおなかいっぱいなクリスマスにはワクワク感が乏しく、もので飽和している子供たちをどうすれば特別な感じを味わわせてやれるのか、プレゼントもインフレを起こしていて、大変だなぁと他人事のように見ている。そんな末期的なクリスマスをよそに、今年も古いクリスマスキャロルの映画を見たのだが、家族が一緒に食事をすることの意味合いが深く理解できたのだった。IMG_20191223_183234.jpg
あまりに引きこもっていたので、たまには外へと
連れ出しました。夜だったので人もまばら。

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壊れた腕時計を捨てる前に分解して楽しんだ末っ子・・
posted by ふにゃこ at 04:34| Comment(0) | 生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月22日

縮小

 お正月にコンビニを閉めるかどうかが議論されているらしい。流通の関係で、少しでも商売が滞るといろいろなバランスが崩れてしまうのかも知れないけれど、それもこれも年中無休を目指した結果だ。とはいえ、日本の人口も減り始め、外国人を雇わなくては経営が回らない状況で、多くの個人店主で支えられているようなコンビニビジネスがこの先も今のように続いていくはずもない。
 あまりに昔の話をしても参考にもならないが、自分の子供時代を考えると、ほとんどの商店は正月三が日閉店していて、ガソリンスタンドさえ正月にはしまっていたものだが、それが当たり前の頃にはそれで困ることもあまりなかった。デパートだけが正月二日に初売りをするようになるまでは、東京の正月はそれは静かだった。コンビニも、アメリカからセブンイレブンがやってきたばかりの頃は本当に7時から23時だったものだ。そのころの記憶がある自分にとっては、だから、正月にコンビニが閉まっていようと、深夜営業がなくなろうとそれほど困るとは思えない。経済の衰退という意味では深刻なのかも知れないけれど。
 乳国から一つ学ぶことがあるとすれば、やはり勤務時間が日本のそれよりも圧倒的に短いことだろう。勤務スタートは案外早く、ほとんどの店が8時とか9時には開くし、スーパーは7時には開いているところも少なくない。だから朝の渋滞は7時頃には始まる。4時過ぎには帰宅する人も出始めて、5時頃をピークに6時過ぎまで帰宅渋滞になる。一部のパブやレストランを除くと、気軽に立ち寄って食事をするようなところもないので、みんな普通に家に戻るのである。だからそこからは家族と過ごす時間なのだ。日本にいると、みんなが刺激しあって遅くまで働いているのが普通になってしまい、家族はますます解体されていっている・・。
 さすがにいろいろな場面で限界が出てきていて、クロネコヤマトも過剰サービスを減らし、今回のようにコンビニの勤務時間も考え直す時期にきているのは、当然の流れなのだろうと思う。一度拡充したサービスをスリム化することには差し障りもあるのかもしれないけれど、若い人の人数も激減し、高齢者ばかりの国になった今、どんどん見直していく必要に迫られていると思う。

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恒例のショートブレッド。炭水化物を避けているので
いっぺんにたくさんは食べられないけれど、好物だからと
毎年ジャネットが作ってくれるのです。これで最後かぁ・・
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とある教会で飼われているネコちゃん。美猫で
人懐こいのですが、ちょっとやせていて気がかり・・
posted by ふにゃこ at 16:40| Comment(0) | まじめな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月15日

荷造り

 ようやく学校も修了し、制服を大量に中古販売用に提供してから、ちょっと腑抜けている。子供たちも学校に通うというストレスからとりあえず開放されて、家具が無くなってきて広々とした部屋を二次元的に散らかしながら、毎日ほんの少しずつ片付けを進めている。
 一つには、カンタス航空の荷物許容量が減ってしまったこともあって、送料は相当にかかるものの、多少は箱で送らざるを得なくなった。日本からも、郵便局で取り扱ってくれる船便が廃止されたことで、送料が大幅にアップしてしまったようだが、こちらから送る場合の送料は非常に高い。
許容範囲以内の箱に30キロまで、ということなのだが、男性のいない状態では30キロはおろか、25キロでも重たくて運べる気がしない。とはいえ、できるだけ詰め込んで、空いたスペースは衣類などの軽いもので埋めてみたのだが、それでもまだ重いのと、書類などどうしても入れておきたいものがまだまだあるのだった。
 無駄なものは減らすように心がけていたし、日本でまた買える・または図書館に本があるものは残していくなど、頭の中ではずいぶんと少なくなっていたのだが、入れてみると箱はみるみる一杯になってしまう。オークランドやクライストチャーチであれば、日本向けの運送サービスがあってもっと安い料金で送ることが可能なのだが、地方都市ではあまり期待もできない。
 大きなものはずいぶんと売るなどして手放すことができたが、小さなものは目の前で品定めできなくてはなかなか買い手もつかないものだ。ちょうどクリスマス前なので、人々が大量生産の新品をたくさん買い求める時期でもあり、中古品には意識もまわらないし、お金もまわらないのだ。一番もったいないのは日本語の本で、母集団が少ないので買い手も少ない。紙質がとびぬけて良いので、紙のゴミとして廃棄するのすらためらわれるのだ。図書館への寄贈も考えるが、読者の少ない本をたくさん所蔵するわけにもいかないようだし、だれか引き受けてもらえる人がいれば、と願っている・・

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ときどきパーティ会場やコンサートに使われる教会のにゃんこ。
すっかりやせてしまってちょっと心配・・人懐っこい美猫なのに。
posted by ふにゃこ at 06:07| Comment(0) | 生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月08日

ヘイト条例

 知らない間にとんでもない法律が出来始めていておどろいた。聞けばすでに大阪では条例が成立していて、適用されるケースが多発しているという。大阪の条例をさらに偏向させて、外国人には許容される言動が、日本人が同じことをすると罰せられる、というものが川崎市で可決しそうなのだ。そもそも、ヘイトなどという、比較的近年になって輸入された外来語で、定義も定まらず、人によっては馴染みもない言葉を織り交ぜたタイトルになっているところからして、どういう層が促進しているかが想像できるというものだ。
 相手がだれであれ、相手の尊厳を意図的に傷つけることは、モラルの上で不適切だということには、多分ほとんどの人が同意できるだろうと思う。問題は、傷ついていようといなかろうと、自分は傷ついたと訴えることでクレームは成立してしまい、たとえそれが、常識的な、感情的でもない、理性に基づく批判であるとしても、ヘイト認定されてしまえば、それ以上批判することすらできなくなる。法曹関係者ですらない人達による判断で、それがヘイトになるのかどうかが判断される。
 この時点ですでに、評判の悪い治安維持法のにおいがしてくるのだが、さらに問題なのは、この条例があるカテゴリーの人達にのみ適用され、あるカテゴリーの人達には適用されない、つまり同じことをしても裁かれなくて済む人と、裁かれる人とがいることである。法の下の平等は一体どこへ行ってしまったのか。
 この条例がどのように適用されるかについて、ある一方的なイメージしか持っていない人たちは、ある日それが自分たちにも降ってくる可能性があることに気づくかも知れないが、そのときにはもう手遅れなのである。現時点でも、日本在住の外国人の中には、この条例の危険性を指摘している人もいて、ならばだれかこの条例を推している日本人がその人を批判したとき、その外国人がその日本人を条例違反で訴えることだって理論的には可能なのだ。
 これが自由闊達な意見交換できる機会を奪うことになるのがなぜ理解できないのか・・。日本人の口を封じることで得をするのがだれなのかを考えてみれば、この条例の目的が分かるはずだ。桜の追及などで無駄な時間を費やさずに、もっともっと重大な案件にとりかかってほしいものである。

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日帰りでオークランドまで行って、とあるパーティに

参加しました。その件はまた次回にでも。

posted by ふにゃこ at 17:37| Comment(0) | まじめな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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