2017年11月19日

手話の話

 乳国でも、1960年代の風疹の流行で聾の子どもが大勢生まれ、その子たちを収容する聾学校が都市?には点在していたらしいのだが、ワクチン接種が進んで、生徒数がどんどん少なくなっているのだという。そしてやはり人口過疎なので、大きな町以外には聾学校は存在しない。タウランガは5大都市に数えられるが、タウランガでさえも聾学校はないのだ。
 そうした事情もあって、聾児への人工内耳に国からの補助が出て、積極的に導入が勧められている。その結果、音声言語が第一言語となり、健聴児の学校に行くことが多くなっているようだ。人工内耳を入れていなくても、手話通訳のヘルプをしてもらいながら学校へ行くケースもあるらしいが、見たことはないのでよく分からない。
 人工内耳装着には長短あるところだが、個々のケースについて言えば、音声言語ネイティブとして獲得出来、周囲の社会とスムーズにコミュニケーションがとりやすくなる、という点でメリットは大きいだろうと思う。一方で、聴覚障害が無くなるわけではないので、手話を使えるようになっておいてもよいのでは、と個人的には思う。ずっと以前に、音声言語を使うように厳しく育てられた聾者がいて、だから口話と書き言葉はほぼネイティブではあるのだが、口話が聞き取りづらく、ときに筆談をしなくてはならない状況だった。彼女は手話教室へ来ていたのだが、今はどうしているだろうか・・。
 聾のファミリーでは、子どもが健聴でも、手話がバイリンガルの一つとして使える子が多いように思うが、健聴の親から生まれた聾児で、人工内耳を装着するケースでは、本人が希望しない限り、手話を習得する機会が得られなくなりがちである。音声言語の言語訓練など受けているとすれば、手話までおぼえなくてはいけないのは子どもにとっては負担だし、両親自身が手話を知らなければ、使う機会もあまりないだろう。
 国会議員に聾者がいて、その人のがんばりで手話が公用語になったという経緯があるようだけれど、公用語である割には、手話の普及は今ひとつだという印象を持っている。最近になって、Victoria大学の手話学科のメンバーや、オークランドのグループがいろいろとウェブコンテンツなどを作ったり、学習会をひらいたりもしているのだが、地方都市まではそのうねりはなかなか届かないようだ。

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久しぶりの古本市。多少断捨離して、あまり買わない
つもりで行ったのに、過去最高の量を買ってしまいました。
でもこれで40ドルほどでした。やっと英語の本を読める
ようになってきた長女がたくさん買ったのでした。
カズオ・イシグロのものも1ドルで。

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私の掘り出し物はこれでした! 新品を買ってでも
読んでみたかったので、見つけたときにはびっくり。

見つけてね^^;
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posted by ふにゃこ at 11:49| Comment(0) | 学習編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月12日

自転車その後

 Trade Meとのにらめっこが続いた。物件が次々と投稿されては、順番にオークションがスタートするので、これはと思うものを登録しておいても、それよりもましなものが出てきたり、実はサイズが大きくてあきらめることになった、というようなことの連続だった。値段も以前に比べると、中古なのにインフレーションを起こしてもいる感じで、これなら、たとえばKmartのような、B級品量販店の新品の方がましなのでは、という気もしてきていた。中古で買っても、実はタイヤやブレーキを交換しなくてはならないようでは、何でも高い国なので、かえって高くついてしまう場合もあるのだ。オンラインで見ると、デザイン的にはそう悪くない自転車が、まぁまぁ許容範囲な値段であったのだが、やはりまたいでみないと体に合っているかどうかが分からないので、2軒あるKmartをはしごしてみた。悪くはないなと思ったのだが、やはり帯に短しという印象もあったので、どうしても見つからなければ、最終手段としてここで落ち着くことも選択肢に入れた。

 Trade Meで、いくつか競ってみたが、思ったよりもつり上がってきたので(これなら新品を買う、というライン)断念、ということが続いたある日、登録していた物件のオークションが成立せず、少し安くするというオファーメールが来た。でもこれは実は20インチの子ども用なので、それほど乗り気でもなかったものだったのだが、この値段ならば24インチが乗れるようになるまでのつなぎでも構わないと思えるものだったので、オファーを受けた。
 さらにその直後に、別の24インチ車が、スタート価格で一人ビッドしたきり、まったく動いていなかったので、ギリギリの時間に1ドル高くポチって、購入することに成功したのだった。まず24インチを先に受け取りにいくことになったのだが、砂利の田舎道の奥深くに住んでいるということで、人里近くまで持ってきてくれ、そこで受け取ることが出来た。写真ではなかなか、細かなサビやキズなどが見えないものだが、思ったよりもずっと状態のよい自転車で、私も乗ることが出来そうだった。実際自転車で行けるところなどほとんどないのだが、合気道の道場や図書館くらいなら有用かも知れない。
 後日20インチの方も直接受け取りに行ったが、こちらも、子ども用ながら両ブレーキで、ギアまでついていて比較的状態が良かった。中学進学までまだ2ヶ月以上あるが、それまでに24インチが無難に乗れるようになるとも思えず、小さな方も手に入れておいてよかったと思うのだった。
 費用対効果という意味では、なかなかうまくいった取引だと思うが、自動車のように、日本の中古自転車が輸入されてくるようなことにはならないものだろうか・・

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24インチの

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何となくデザインもおソロっぽい?

ポチってみて^^;
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posted by ふにゃこ at 11:41| Comment(3) | 生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月05日

自転車さがし

 来年の末っ子の中学進学に向けて、通学用自転車を探し始めた。以前であれば、車で送り迎えをするにしても、それほど大変ではなかったのだが、ここ2年ほどの間に、あちこちの道路が通勤・通学渋滞をするようになり、中学校までの一つの大きな交差点付近が朝夕にはカオスとなる。渋滞もだが、比較的小さな半径のラウンドアバウトの割に、一方の道路は100キロ道路ということもあって、進入する車がみんな殺気立っているのが危険なのだ。先日などは、その渋滞の中をじりじりと進んでいると(いやむしろ停車していた)後ろからよそ見をしていたのか、追突されてしまったりもした。あまりに速度が出ていなかったこともあって、こちらの車はほぼ無傷だったのだが、おそらくそれが見えていたからなのか、加害者は車から出てくることもなく、謝罪の言葉すらなかったのにはあきれたが(某国の人の中には、他人に対して謝罪の言葉を言わない、という人たちもいるのだとか)。決して近くでもないところにスクールバスの停留所もあるのだが、昨年からバスが有料となり、往復利用すると1日で3ドル以上、300円近くかかり、それが二人になれば、2キロほどの走行距離で600円、一月で1万円以上かかることになる。
 それでもバスで友だちと楽しく乗れればまだしも、バスの中はあまり行儀の良くない学生もいるなど、出来れば乗りたいものではなく、歩いた方がまし、なのだそうだが。

 前置きが長くなるのはいつものことだが、そういうわけで自転車が必要になった。ところが、これが意外に問題が多い。まず第一に、自転車がよくない。ヨーロッパを中心とした多くの国でそうらしいのだが、自転車はスポーツなのだ。だからロードレース用だったり、マウンテンバイクだったり、何か町乗りの、ママチャリ的な立ち位置のものはほぼ無い。ちょっとレトロなシティバイク系のものが大抵1種類はあるのだが、それもとにかく重たく、カゴは小さめで使いづらそうだ。スポーツ用で、リッチな大人の趣味としての存在だから、値段が高い。普通に数百ドルはするのだ。それなのに、泥よけもカゴや荷台もついていない。
 そして体型の違いを反映していて、とにかくデフォルトが大きいので、大人用はまず使えない。中学生くらいの子が乗るようなものでも、我が家の小柄な子どもたちには何とかギリギリ、というほどだ。ならば子ども用を、となると、今度は大抵ブレーキが片方にしかついていないし、日本の一般的な折りたたみ自転車の高さをぐっと下げたような企画のものしかない。

 日本のものを讃えると、それだけで乳国を見下げているかのように受けとめる人もいるらしいが、そんなことなど気にせずに、とにかく日本の自転車をほめたい。デザイン、耐久性、軽さ、操作性、どれをとっても最高である。それなのに信じられないほど安い。最低時給とやらで比較したとしてもやっぱり安いと思う。
 とりあえず、いつものオークションサイトTradeMeと、いくつかの廉価なものを置いている大型店舗のサイトなどとにらめっこしてから、Amazonを見ると別世界が広がっている。なんとか一台くらい、送料がかかっても送ることが出来ないものか、あれこれ考えたが、結局断念した。

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Multicultural Taurangaで、非公式に日本の
ムービーナイトがありました。どんな映画に
するかの選定には苦労しました・・・

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予算がほとんどなく、アジアンショップからも
日本のお菓子がほぼなくなり、ハイチュウしか
ないので、我が家のせんべいを提供し、おだんごを
作りました。巻き寿司はウクライナ人作。

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日本グッズを置いてみましたが、うちわな会なので
買い求める人はいませんでした^^;

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ウクライナ人の熱い要望でお茶を提供しました。
なんとお茶を立てられる人がいたので、茶道グッズを
探し集めました。抹茶初体験の人ばかりでしたが
喜んでもらえたようです。

喜んでいただけましたか?
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posted by ふにゃこ at 12:12| Comment(0) | 生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

手話通訳

 毎月ひらかれていたLiving in Harmonyのイベントが再開されるようになって3回目なのだが、2回とも参加することができなかった。今回こそは、と思っていたのだが、やはり長女の習い事と重なってしまいあきらめていた。けれど、帰り道に顔だけ出して、知り合いにあいさつをするくらいなら出来そうだから、といつもの会場へ向かうと、張り紙があり、テラスで、というようなことが書いてあった。それでもぐるぐるとまわって探してしまったのだが、別の建物の2階で開かれていたのだった。近くで遊んでいた小さな女の子が、南アフリカのパーティならあそこでやっているよ、と教えてくれたのだ。

 上がってみると意外にも広くてきれいだった。南アフリカ移民の友人も数人いたが、普段は見たことのない、でもどうやら南アフリカ移民らしい人たちが大勢いておどろいた。ちなみに見た目に黒人系の人はいない。主催しているのが、南アフリカの食品を売っているらしい人たちであることもあったのか、新聞広告を見て、大挙してやってきたようだった。
 受付の友人と話していると、見覚えのある人が来た。Deaf Aotearoaの、いつも手話学習を手伝ってくれるSueさん夫妻だった。Sueさん夫妻も15年ほど前に移民して来たのだ。そういえばちょっと前に、やはり広告を見たSueさんに、このイベントはどんなものなのか、と聞かれたので、だれでも参加出来て、楽しいですよ、とインフォームしていたことを思い出した。

 Sueさんが座るとすぐに、主催者のあいさつと、続いてスライドを使ってのプレゼンテーションが始まった。しかしSueさんは聾者なので当然なにも聞こえない。楽しいですよ、と言っておきながら、つまらない思いをさせてしまうのは申し訳なかったので、急きょ通訳を買って出た。とはいえ、自分はまだまだ初心者で、どれだけ伝えられるか自信はまったくなかったのだが。
 それでも、少なくとも、今どのようなことを言っているのか、ざっくりとは伝えられたし、そのことについて私が質問をしてSueさんに教えてもらったり、手話をその都度教えてもらったりして、コミュニケーションは十分とることが出来、Sueさんもその時間を楽しんでくれたようだった。プレゼンテーションが終わると、いつものような一品持ちより品に加えて、主催者が用意した南アフリカの食べものなどを試食できる時間になったので、そこで別れた。

 そうした場に、日本でも手話通訳が常備されていることはまずないのだけれど、乳国における手話事情は、オークランドとウェリントン(大学に手話専攻科がある)、クライストチャーチをのぞくと、あまり良くない。日本ではようやく手話も言語だということに法律が近づきつつあるようだけれど、手話が公用語であるはずの乳国は、手話人口が圧倒的に少なくて且つ過疎なので、およそ町中で手話で話している人に出会うことはない。

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すっかりoutdatedな、雨の中の桜たち・・
でも桜祭りはよいお天気でした^^

お後もよろしいようで・・^^;
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posted by ふにゃこ at 13:26| Comment(0) | 学習編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

初オークランド

 友人は8時に迎えに来てくれ、書類やパスポート、一日仕事になるので多めの食料と大事な書類を抱えて出発した。オークランドへは、大まかに2つの経路があるようだが、朝は直線距離的には短いらしい南側を走った。2車線になっている場所が比較的あるので、万一事故に遭遇してもそこで何時間も足止めされる可能性が少ないようで、もう一方のは、ひとたび事故が起こると、そこから元へと帰って迂回することになることも珍しくないのだという。
 ときどき通過する町中をのぞけばほぼ100キロで一般道を走り続けることになる乳国の移動にもだいぶ慣れた。この友人はうちから少し遠いところに住んでいるので、たまにしか会うことができないのだが、会えば途切れることなく話し続ける関係なので、今回も道中ずっと話し込んでいた。オークランドの有名な渋滞に巻き込まれることもなく、3時間ほどで目抜き通りに到着することができた。

 実は、数年来ネットを通じての友人になっていた人と、領事館で待ち合わせをしていた。直前になってこの友人が、古いiPodが見つかって、それがまだ作動した、というコメントをSNSに上げていたのだが、それより若干新しい私のiPodが既に壊れて、iPodステーションだけが虚しく残っていたので、それを活かしてもらおうと思っていたのだ。
 既に旧知の仲になりつつあったにも関わらず、一面識もないという、ネットの世界あるあるな友人と無事に初対面をして、そのまま3人で領事館へ行った。領事館のオフィスは自分の想像の斜め上を行っていた。入り口に大きなキウイのガードマンがいることは聞いていたが、オフィスは思ったよりもずっと小さく、日本の地方の郵便局程度だった。入っていくと、どこまで行ってもカウンターデスクが無く、うろうろしてしまった。周辺視野に入っていたガラス張りの、化粧台のようなもののところだと言われてようやく理解したのだが、刑務所の面会のような(本物は実際には知らないが)厚いガラス越しに、インターカムを通して話し、書類はやはり独房の食事のような(映画のイメージで)、手元の引き出しをこちらから向こうへ押したり引いたりしてやりとりする仕組みになっていた。自分が思っているよりも、世界にはセキュリティが必要になっているのだ、とようやく理解した。

 手続きは5分程度で終了し、例年は自己負担で郵送してもらっていた教科書もついでに受け取ることができた。そのままどこかをぶらつくことも選択肢にはあったのだが、いろいろな情報交換で話に花が咲き、結局、友人のタイムリミットになるまで領事館の小さな空間でおしゃべりをして楽しく過ごしたのだった。
 オークランドの中心地は、時間帯にもよるのだろうけれど、平日日中は半分以上の通行人がアジア人で、とある通りはアジア系レストランが軒を連ねていた。人はそれなりに多かったが、それでも日本の大きな市の町中ほどのことはなく、それなりに乳国なのだった。
 木か、せいぜいレンガ作りの古い戸建ての建物でしか、この国の昔を知ることができないタウランガとはちがって、いくらかの大きなヨーロピアンスタイルの建物があちこちにあって、それなりに目を楽しませてくれた。友人の目的地へと同行し、その裏手にあるという丘へと向かったが、牛が放牧されていたので、中へは入らずにそこにあったピクニック用テーブルでランチを済ませた。この日に備えてバタバタもしていたので、あまり遠くへもいかずに敷地内を散策していると、今は使われていないらしい、古い建物に遭遇した。一つはレンガ作りでもう一つは漆喰のようになっていたが、20世紀初頭の建物のようだった。しばらく前から夢中になって見ている、Call the Midwifeというドラマ(本物はコメディではありませんので念のため)に出てくる建物の雰囲気そのままでもあって、なかなか趣があった。構造が古すぎて再利用に向かないのかも知れないが、無骨なフェンスで囲って立ち入り禁止にしておくにはもったいない気もした。

 用事を終えた友人と再会してオークランドを後にした。帰りは、少し細めの、Waihi方面を通る道を使ったので、懐かしい場所も通過したが、川べりを走っていると、ここにもまた一面びっしりとオニオンウィードが生えていた。オニオンウィードは食べられるらしいのだが、Gisborneでは採りそこねた、という話をすると、友人はおもむろに車を停めて、さぁ採ろう!と車を降りた。本家のニラのように、互いに根を絡め合って生えているので、下地は意外に固く、シャベルなど何も持って来ていないので、ポリ袋を使って、できるだけ球根をつけながら引き抜いたが、栽植は難しいかも知れない。ともかくも大きな袋にたくさん採って、ニラのように炒め物にしたり、スープにしたが、野性味はなくニラほど強い風味はないものの、食用として十分だった。
 オークランドから戻って、すぐに夜のパソコン教室に行った友人のスタミナに驚いた。自分は運転もしていないのに、何となく疲れてやれやれと休憩が必要だったのだから。

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ただの看板だけど・・とりあえずお上りさんとして。

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こんなところに化粧鏡?と思うのもどうかしている・・

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とりあえず腹ごしらえ。

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今にもミッドワイフたちが出てきそう^^

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重厚です。中が使われている様子はなさそう。

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でももったいないですよねぇ。耐震強度の問題でも
あるのでしょうか・・

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これもなかなかいい感じ^^

これもね^^;
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posted by ふにゃこ at 17:23| Comment(0) | イミグレ関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする